掘削泥水(読み)くっさくでいすい(英語表記)drilling mud

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「掘削泥水」の意味・わかりやすい解説

掘削泥水
くっさくでいすい
drilling mud

ビット冷却,掘り屑の排除,坑壁の崩壊防止,ガスや油の噴出防止などの目的で,鑿井を行う場合に,地表坑底との間を循環させる液体。大別して,油をベースにしたものと水をベースにしたものとがあるが,後者のほうが多い。泥水の調整にはベントナイトを主とし,調泥剤として CMC,テルナイト,クロームナイト,重油などが使われ,比重の調整にはバライトが用いられる。ロータリー掘りでは,循環泥水を利用することによって,綱掘りでは不可能であった地層掘削が容易にできるようになった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android