探韻(読み)たんいん

精選版 日本国語大辞典 「探韻」の意味・読み・例文・類語

たん‐いん ‥ヰン【探韻】

〘名〙 紙片に書かれた韻字一枚ずつ探りとって、その韻で各自漢詩を作ること。平安時代花宴や重陽宴などのおりに行なわれた。
新儀式(963頃)四「若有探韻、予以其器文台上。依仰近衛次将進而探御料韻献上之。次親王已下文人以次就文台探韻」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「探韻」の意味・読み・例文・類語

たん‐いん〔‐ヰン〕【探韻】

詩会で、列席者が韻にする字を出し、くじ引きで1字ずつをもらい受け、漢詩を作ること。平安時代、花宴などの際に行われた。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「探韻」の読み・字形・画数・意味

【探韻】たんいん(ゐん)

不作意に詩の韻を定めて詩を作る。題下に「某字を得たり」のようにいう。応制の詩などに多い。〔西宮記、九〕九日、宴す。王を屬(つく)るを探る。

字通「探」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android