摘出(読み)てきしゅつ

精選版 日本国語大辞典 「摘出」の意味・読み・例文・類語

てき‐しゅつ【摘出】

〘名〙 つまみ出すこと。あばき出すこと。また、手術で、病気に侵された部分をとり除くこと。
※彼日氏教授論(1876)〈ファン=カステール訳〉六「摘出の方法とは所謂法律家の要事なるものにして」
イタリアの歌(1936)〈川端康成〉「扁桃腺摘出手術が最も多い」

つみ‐いだ・す【摘出】

〘他サ四〙 つまんでとりだす。多くの中からえらんでつみとる。
源氏(1001‐14頃)野分「御直衣花文綾を、このごろつみいだしたる花してはかなく染めいで給へる」

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デジタル大辞泉 「摘出」の意味・読み・例文・類語

てき‐しゅつ【摘出】

[名](スル)
つまみだすこと。全体の中からあるものを特に抜き出すこと。「要点摘出する」
手術で、体内異物などを取り出すこと。剔出てきしゅつ。「体内から銃弾摘出する」
悪事などをあばきだすこと。剔出。「造反者を摘出する」

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普及版 字通 「摘出」の読み・字形・画数・意味

【摘出】てきしゆつ

取り出す。

字通「摘」の項目を見る

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