撓垂(読み)しなだれる

精選版 日本国語大辞典 「撓垂」の意味・読み・例文・類語

しな‐だ・れる【撓垂】

〘自ラ下一〙 しなだ・る 〘自ラ下二〙
重みのために垂れ下がる。力なくなびき傾く。
※俳諧・鷹筑波(1638)五「しなだるる柳はほそき目もと哉〈道節〉」
② 人に甘えたりこびたりして、寄り添う。なまめかしく寄りかかる。甘えてもたれかかる。
※天理本狂言・大般若(室町末‐近世初)「きゃうをすずにふり、しなだれて笛にて留る」

しな‐だれ【撓垂】

〘名〙
① しなだれること。垂れ下がること。また、そのもの。
② 鎧(よろい)部分の名。胴の下に垂らして大腿部を保護するもの。草摺(くさずり)
③ =しのだれ(篠垂)日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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