精選版 日本国語大辞典 「撥・桴・枹」の意味・読み・例文・類語
ばち【撥・桴・枹】
〘名〙
① (撥) 琵琶・三味線などの弦をはじいて音を出させる、へら状の道具。基部は狭くすぼまって厚く、弦をはじく先端は広く扁平で、イチョウの葉の形をしたもの。琵琶の撥は木製、三味線の撥は木・象牙・水牛のほかプラスチック製もある。
※源氏(1001‐14頃)若菜下「たをやかにつかひなしたるばちのもてなしねをきくよりも」
※名語記(1275)六「琵琶は、ばちのひらなれば、ばちひらの反りて、びはの名となれる也」
※法華義疏長保四年点(1002)「教を以て桴(バチ)と為し、理を以て皷と為し」
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