撥鬢(読み)ばちびん

精選版 日本国語大辞典 「撥鬢」の意味・読み・例文・類語

ばち‐びん【撥鬢】

〘名〙 江戸時代、元祿・宝永(一六八八‐一七一一)頃に流行した男の髪形一種両鬢の形を三味線の撥形に剃り込んだもの。また、その髪形の男。浄瑠璃太夫江戸半太夫から始まるといわれ、広く奴の頭つきとなった。
浮世草子好色万金丹(1694)二「或は立髪蝉折れ後家島田、抱鬂(バチビン)糸鬢手先下がり、大張り小張り唐犬額、二十六人車座に並べば」

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デジタル大辞泉 「撥鬢」の意味・読み・例文・類語

ばち‐びん【××鬢】

江戸中期に流行した男子の髪形の一。両鬢を三味線の撥の形にそり込んだもの。

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