擬似他者(読み)ぎじたしゃ

世界大百科事典(旧版)内の擬似他者の言及

【相互作用】より

…三宅なほみのミシンの縫い目に関する理解過程の研究では,視点の違う他人への説明活動が自己の知識の吟味を促し,理解の深まりにつながる可能性が示された。こうした研究の発展形として,個人の認知過程を電子的に記録しておき擬似他者として利用する試みや,複数のメンバー間の共同作業をネットワーク技術によって支援するコンピューター環境の研究(CSCW),さらには技術や知識の伝達・交換のためだけではなく,その創造のための協調作業を支援しようとするCSCL研究などが盛んになりつつある。人間の知性の新たな捉え方に基づいたこれらの応用研究を支えるべく,認知科学は個人だけに研究の単位を絞らないインタラクティブな認知過程の究明を目指している。…

※「擬似他者」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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