放送網(読み)ほうそうもう(英語表記)broadcasting network

精選版 日本国語大辞典 「放送網」の意味・読み・例文・類語

ほうそう‐もう ハウソウマウ【放送網】

〘名〙 ラジオ・テレビなどで、ある放送局プログラム多数の放送局が中継できる放送局間の網目のような組織ネットワーク
※お茶漬哲学(1954)〈徳川夢声ビザ恩恵なり「テープ録音し、〈略〉RT放送網を通じて、全日本聴取者に語る」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「放送網」の意味・読み・例文・類語

ほうそう‐もう〔ハウソウマウ〕【放送網】

ネットワーク1

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「放送網」の意味・わかりやすい解説

放送網 (ほうそうもう)
broadcasting network

多数の放送局が,番組の交流,中継回線接続などをとおして,有機的な連携のもとに運用される組織をいう。放送網(ネットワーク)には,国情,地域社会,経済的条件,資本系列,各放送局の番組制作能力,あるいは電波伝播特性を中心とした技術的条件,などによって決まるさまざまの形態がある。放送網を構成することにより,番組制作費ほか経費の削減,放送番組の向上などが図られる。

 日本では公共放送としての日本放送協会(NHK)が日本全国において受信できるように,中波ラジオ放送の第1と第2,テレビ放送の総合と教育,超短波FM)放送および衛星放送第1と第2,の7系統からなる広大な放送網を運用している。民間放送局は,さまざまな協定のもとで全国的な放送網を運用しており,ニュース番組を中心に組織された番組ネットワークとしてはJNN(TBS系),NNN(日本テレビ系),FNN(フジテレビ系),ANN(テレビ朝日系),メガTON(テレビ東京系)がある。アメリカでは,ABC,CBS,NBC,およびFOXの四大ネットワークがある。放送網を構成する中継回線は主として日本電信電話(株)の回線だが,一部は放送業者自営のものがあり,また放送電波そのもので中継して行く放送波中継もある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android