政社(読み)せいしゃ

精選版 日本国語大辞典 「政社」の意味・読み・例文・類語

せい‐しゃ【政社】

※国会論(1888)〈中江兆民〉「互に時事談論し或は政治の諸旨義を講明して政党若くは政社を団結し」

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百科事典マイペディア 「政社」の意味・わかりやすい解説

政社【せいしゃ】

明治初期結成された政治結社。構成員別にいえば士族結社豪農結社などがあるが,そのうち政治目的結社をいう。1873年以降盛岡の求我舎高知立志社徳島自助社福島石陽社熊本相愛社などが結成された。特に1879年・1880年の国会開設請願運動高揚時には東北から九州まで全国各地に結成され,民権思想の普及,地方政治運動などに貢献。政党結成の基盤となった。

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「政社」の解説

政社
せいしゃ

政治的目的のために結成された団体組織呼称。おもに明治前・中期に用いられ,1880年(明治13)制定の集会条例以降に名称として定着したようである。90年制定の集会及政社法では,「何等ノ名義ヲ以テスルニ拘ラス政治ニ関スル事項ヲ目的トシテ団体ヲ組成スルモノ」と定義された。法律的には政党を含む概念で,より包括的な用語である。

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