政聞社(読み)せいぶんしゃ(英語表記)Zheng-wen-she; Chêng-wên-shê

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「政聞社」の意味・わかりやすい解説

政聞社
せいぶんしゃ
Zheng-wen-she; Chêng-wên-shê

中国,清末の政治団体。光緒 33 (1970) 年,梁啓超,蒋智由らが東京で結成。翌年本部は上海に移り,各地の学生層を中心に立憲政治を宣伝した。また同 34年6月各省特派員の連名で,憲政編査館に3年以内に国会を召集するように請願した。その結果清朝政府のきびしい弾圧を受け同年7月封鎖されたが,これを契機に各地に立憲運動団体が結成された。

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世界大百科事典(旧版)内の政聞社の言及

【梁啓超】より

… しかし,カナダ,アメリカを遊歴し,欧米社会とその政治を実見したころからは,彼の思想は共和政体を否定して君主立憲制にもどり,1905年,孫文ら革命派の機関誌《民報》が創刊されて,同誌上で梁啓超の君主立憲論が攻撃されると,さらに後退して開明的専制君主論を唱えた。06年9月,予備立憲の詔勅が出されると,それに呼応して政聞社を設立して憲政運動をはじめ,本国における張謇(ちようけん)らの国会開会の請願運動を支持した。しかし,11年10月,武昌で革命が起こり,共和政体が成立したため,12年11月,彼は14年ぶりに帰国し,進歩党を創設して袁世凱(えんせいがい)を擁護し,熊希齢内閣の司法総長となった。…

※「政聞社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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