故轍・古轍(読み)こてつ

精選版 日本国語大辞典 「故轍・古轍」の意味・読み・例文・類語

こ‐てつ【故轍・古轍】

〘名〙 (「轍」は車の輪が通った跡、わだちの意)
① 以前に通りすぎた車のわだち。古いわだち。〔梁簡文帝‐中書令臨汝霊侯墓銘〕
② 前人の行なった通りの方法や様式。昔ながらのしかた。前例
※童子問(1707)上「慎勿近世学者之故轍
読本春雨物語(1808)海賊「ただただ学者は古轍をふみたがへじとて」 〔陶潜‐詠貧士詩〕
③ 仏語。古の聖人の行なった行跡。古聖軌轍

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android