散木(読み)さんぼく

精選版 日本国語大辞典 「散木」の意味・読み・例文・類語

さん‐ぼく【散木】

〘名〙 (「荘子人間世」の「散木也、以為舟則沈、以為棺槨則速腐」による) 材木として役に立たない木。役に立たない人のたとえに用いる。散材
三代実録‐元慶三年(879)閏一〇月一五日「遍照質軽散木禅林而不材」

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デジタル大辞泉 「散木」の意味・読み・例文・類語

さん‐ぼく【散木】

材木として役に立たない木。また、役に立たない人のたとえ。
「尊氏、直義といふ者あり、―の陋質ろうしつを恥ぢず」〈太平記一四

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普及版 字通 「散木」の読み・字形・画数・意味

【散木】さんぼく

役立たぬ木。〔荘子、人間世〕匠石、齊に之(ゆ)き~櫟(れきしや)の樹を見る。~曰く、散木なり。以て舟を爲(つく)れば則ち沈み、以て棺槨(くわんくわく)を爲れば則ちやかに腐(く)つ。~是れ不材の木なり。

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