散逸・散佚(読み)さんいつ

精選版 日本国語大辞典 「散逸・散佚」の意味・読み・例文・類語

さん‐いつ【散逸・散佚】

〘名〙
① ちらばってなくなること。まとまっていた書物文献などが散って、その所在がわからなくなる場合などにいう。
※応永本論語抄(1420)泰佰第八「時に礼崩れ、楽壊て、正音散逸せり」 〔北史‐楽遜伝〕
② のどかに暮らすこと。世事にかかわらないで、のんきに遊び楽しむこと。
※新編覆醤続集(1676)六・夏日雑吟五首、又「縦雖散逸、孰克楽幽窮」 〔南史‐梁忠烈世子方〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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