文楽協会(読み)ぶんらくきょうかい

世界大百科事典(旧版)内の文楽協会の言及

【朝日座】より

…大阪の劇場。1956年に松竹によって道頓堀文楽座として建てられたが,松竹が文楽の経営を放棄して財団法人文楽協会が設立されたあとの63年8月に朝日座と改称した。収容人員1000名,鉄筋3階建ての近代劇場だが,もともと人形浄瑠璃のために設計されており,舞台の船底や電動で出入する太夫床など特殊な設備を有し,改称後も文楽の本拠として定期公演に使用され,文楽協会事務局も劇場内に置かれている。…

【因会】より

…松竹に残ったのは櫓下の豊竹山城少掾(やましろのしようじよう)以下,4世鶴沢清六吉田文五郎らで因会と称した。文楽座を拠点に興行を続けたが,山城少掾をはじめ中心の人たちの引退や死去で経営不振に陥り,63年に松竹が放棄を宣言,これが契機となって両派合同,文楽協会設立となった。【山田 庄一】。…

【三和会】より

…中心は人形遣いの桐竹紋十郎で,豊竹呂太夫,竹本住太夫,鶴沢綱造,野沢喜左衛門らが参加した。本拠とする劇場もなく苦しい経営を続けたが,63年に松竹が文楽の経営放棄を宣言したのが契機となって両派が合同,文楽協会の設立となった。非組合派は因会(ちなみかい)を称した。…

※「文楽協会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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