斎子(読み)イムコ

デジタル大辞泉 「斎子」の意味・読み・例文・類語

いむ‐こ【斎子/忌子】

神に奉仕する童女大嘗会だいじょうえなどの祭祀さいし賀茂斎院などに奉仕する。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「斎子」の意味・読み・例文・類語

いわい‐こ いはひ‥【斎子】

〘名〙
① 大事にかしずき育てる子。
万葉(8C後)九・一八〇七「錦綾の 中に裹(つつ)める 斎児(いはひこ)も 妹に及(し)かめや」
② けがれをきよめ、仮に神にささげる子(改正増補和英語林集成(1886))。

いつき‐こ【斎子】

〘名〙 神に奉仕する少女。特に、松尾神社でいう。斎女(いつきめ)
伊呂波字類抄鎌倉)「松尾、〈略〉本朝文集云、大宝元秦都理始建立神殿、立阿礼斉子供奉」

いん‐こ【斎子】

〘名〙 (「いんご」とも) 「いむこ(斎子)」の変化した語。
中務内侍(1292頃か)正応元年一一月「大嘗会のいなのみの翁、いんこや女とかや。色々のものの装束の衣、色々のそめ草、花、くれなゐなど参らせたり」

いむ‐こ【斎子】

〘名〙 神の祭に奉仕する清浄な童女。特に即位や大嘗会(だいじょうえ)の時に奉仕する女子の司(つかさ)。また、賀茂別雷神社に奉仕する童女。いみこ。〔延喜式(927)〕

いみ‐こ【斎子】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android