斎藤喜博(読み)さいとうきはく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「斎藤喜博」の意味・わかりやすい解説

斎藤喜博
さいとうきはく
(1911―1981)

教育研究家。群馬県佐波(さわ)郡芝根村(現、玉村町)に生まれる。1930年(昭和5)群馬県師範学校卒業。長く小学校教員を務め、1952年(昭和27)佐波郡島村小学校長、1964年境小学校長となる。また戦後一時期、教員組合役員としても活躍。民主主義教育のあり方を授業実践のなかで厳しく追究し、民間教育運動や教授学研究に大きな影響を与えた。主著に『未来につながる学力』(1957)、『授業入門』(1960)がある。

[三原芳一]

『『斎藤喜博全集』(第1期全18巻・1969~1971、第2期全12巻・1983、1984・国土社)』

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「斎藤喜博」の解説

斎藤喜博 さいとう-きはく

1911-1981 昭和時代の教育者,歌人
明治44年3月20日生まれ。昭和27年群馬県の島村小学校校長となり,子供の可能性をのばす教育実践をおこない,その教育は「島小教育」と呼ばれた。個人雑誌「開く」を発行。49年宮城教育大教授。またアララギ派の歌人で,歌誌「ケノクニ」を主宰。「斎藤喜博全集」がある。昭和56年7月24日死去。70歳。群馬県出身。群馬師範卒。

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