斎藤小左衛門パウロ(読み)さいとう・ござえもんぱうろ

朝日日本歴史人物事典 「斎藤小左衛門パウロ」の解説

斎藤小左衛門パウロ

没年寛永10.10.2(1633.11.3)
生年:天正4(1576)
江戸前期のイエズス会司祭,殉教者。丹波出身。慶長12(1607)年イエズス会に入り,同19年マカオへ追放になる。1620(元和6)年から2年間コーチシナ(ベトナム南部)のフェフォ日本町で布教。1625(寛永2)年司祭叙階。寛永9年薩摩(鹿児島県)に上陸したが翌年天草の志岐(熊本県)で捕らわれ,長崎で逆吊しの拷問により刑死。「大村見聞集」に「小左衛門へやとはうろ」とある。<参考文献>H.チースリク『キリシタン時代の邦人司祭』

(五野井隆史)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android