斑鳩・鵤(読み)いかるが

精選版 日本国語大辞典 「斑鳩・鵤」の意味・読み・例文・類語

いかるが【斑鳩・鵤】

[1] 〘名〙 =いかる(斑鳩)《季・秋》
万葉(8C後)一三・三二三九「中つ枝に 伊加流我(イカルガ)掛け 下枝(しづえ)に ひめを掛け 汝(な)が母を 取らくを知らに 汝が父を 取らくを知らに いそばひをるよ 伊可流我(イカルガ)とひめと」
[2] 奈良県生駒郡の地名古代この地方に斑鳩(いかる)が群居したことに由来して命名された。法隆寺斑鳩寺)、中宮寺、法輪寺、三室山、龍田川など史跡名勝が多い。

いかる【斑鳩・鵤】

〘名〙 アトリ科の鳥。全長約二三センチメートル。体は灰色、頭、翼、尾は光沢のある黒色くちばしは太い円錐形で黄色。東アジア特産種で、日本各地の低山帯にすみ、主食は木の実。鳴き声が月日星(つきひほし)ときこえることから三光鳥ともいう。あさなきどり。まめまわし。まめころがし。いかるが。まめうまし。じゅずかけ。《季・夏‐秋》〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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