精選版 日本国語大辞典 「斧の柄朽つ」の意味・読み・例文・類語
おの【斧】 の 柄(え)=朽(く)つ[=朽(くた)す]
(晉の王質が山中で仙童の囲碁を見ていたが、一局終わらないうちに、手にした斧の柄が腐ってしまい、村に帰ると、もとの人はすでに亡くなっていた、という「述異記」に見える爛柯(らんか)の故事から) 僅かな時間と思っているうちに、長い年月を過ごすことのたとえ。何かに気をとられていて、あっという間に時間が過ぎてしまうことのたとえ。
※東大寺諷誦文平安初期点(830頃)「豈に法の庭に斧柄(ヲノノエ)朽(くち)不(ざ)らめや」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報