断種(読み)だんしゅ

精選版 日本国語大辞典 「断種」の意味・読み・例文・類語

だん‐しゅ【断種】

〘名〙
① たねをたやすこと。また、比喩的にも用いる。
※女体開顕(1940)〈岡本かの子〉「客のものと名がつけば女であれ、食ものであれ、もはや縁なきものと、潔よく嗜慾の根を断種する座敷芸人の躾は」
手術によって生殖機能を失わせること。
※夜と霧の隅で(1960)〈北杜夫〉一「ドイツでは最初の一年間におよそ五万六千余の患者が断種の手術を受けた」
③ 仏法の流伝を断絶させること。〔東宝記(1352)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「断種」の意味・読み・例文・類語

だん‐しゅ【断種】

[名](スル)精管卵管の手術などによって生殖機能を除くこと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「断種」の読み・字形・画数・意味

【断種】だんしゆ

去勢

字通「断」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android