守護国家論(読み)しゅごこっかろん

精選版 日本国語大辞典 「守護国家論」の意味・読み・例文・類語

しゅごこっかろん シュゴコクカロン【守護国家論】

鎌倉時代の仏教書。一巻日蓮著。法然念仏を攻撃し、法華経によって国家を守護することを主張したもので、「立正安国論」の草案と位置付けられる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「守護国家論」の意味・わかりやすい解説

守護国家論
しゅごこっかろん

日蓮著作。1巻,正元1 (1259) 年成立時代正法から末法へと移行すると,仏陀による正しい教えが次第に薄らぐとし,法然の『選択集』は正しい教えをそこなうものとして批判し,『法華経』に基づく正しい教えに従うべきであると論じた書。

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