新日本製鐵(読み)しんにっぽんせいてつ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「新日本製鐵」の意味・わかりやすい解説

新日本製鐵
しんにっぽんせいてつ

世界トップクラスの生産量を誇ったかつての鉄鋼メーカー。旧鉄鋼業大手 5社の一つ。1934年製鉄大合同により日本製鉄設立,1939年広畑製鉄所開設。1950年過度経済力集中排除法により八幡製鉄所富士製鉄ほか 2社に分割。1970年八幡,富士両製鉄が合併して新日本製鐵として発足。合併に独占禁止法違反の疑いをはさむ公正取引委員会との 1年以上にわたる交渉の末実現した。1971年富士三機鋼管を合併。八幡,室蘭釜石,広畑,光,名古屋,堺,君津大分などに製鉄所をもち鉄鋼を一貫生産したほか,エンジニアリングの部門にも進出した。1986年エレクトロニクス事業部を設置,情報通信,新素材などの事業も展開した。1990年代末には日新製鋼住友金属工業川崎製鉄などと提携し,輸出共販など連携強化に努めた。2012年住友金属工業と合併して新日鐵住金となった。

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