新生児の骨折(読み)しんせいじのこっせつ(英語表記)Bone Fracture

家庭医学館 「新生児の骨折」の解説

しんせいじのこっせつ【新生児の骨折 Bone Fracture】

[どんな病気か]
 分娩ぶんべん)時に赤ちゃんのからだの一部が産道(さんどう)にひっかかり、そこにむりな力が加わることでおこる骨折です。もっとも頻度の高いのは鎖骨(さこつ)骨折です。まれに上腕骨(じょうわんこつ)骨折や大腿骨(だいたいこつ)骨折などもあります。
[検査診断]
 ある部分を触ると痛がって激しく泣いたり、その周辺が浮腫(ふしゅ)(むくみ)をおこして腫(は)れていれば骨折が疑われます。X線撮影で診断がつきます。
[治療]
 新生児の骨は接着しやすく、骨折部位を固定して安静に保っていれば治ります。鎖骨骨折も、10日もすると骨折部位が接着し始め、数か月で完全に治ります。

出典 小学館家庭医学館について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android