方領（読み）ほうりょう

精選版 日本国語大辞典

ほう‐りょう ハウリャウ【方領】

〘名〙

① 正面中央で合わせる衣類につけた方形のえり。かくえり。⇔円領。〔随筆・安斎随筆（1783頃）〕 〔漢書‐韓延寿伝〕

② (御方の領の意) 公家貴族の、家督を相続しないで部屋住みでいる子息（御方）が、朝廷の役職に就いて給される領地。〔故実拾要（1720頃）〕

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

ほう‐りょう〔ハウリヤウ〕【方領】

１ 直垂ひたたれ・素襖すおうなどのように、前身まえみの左右の端につけた方形の襟。正面中央で合わせて着用する。かくえり。
２ 《御方の領の意》堂上家が局住つぼねずみの勤仕をするとき、家領以外に受ける領地。

出典　小学館

普及版 字通

【方領】ほうりよう

角えり。

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出典　平凡社「普及版 字通」