既往は咎めず（読み）きおうはとがめず

精選版 日本国語大辞典

きおう【既往】 は 咎(とが)めず

(「論語‐八佾」の「成事不_レ説、遂事不_レ諫、既往不_レ咎」から) 過ぎ去った出来事についてとやかく咎め立てするよりは、将来を慎むことが大切であるということ。〔布令必用新撰字引（1869）〕

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

既往きおうは咎とがめず

《「論語」八佾はちいつから》過去のことをとがめるより、将来を慎むことが大切である。

出典　小学館

故事成語を知る辞典

既往は咎めず

やってしまった失敗については、とやかくは言わない、ということ。

[使用例] 成事は説かず、遂すい事じは諫いさめず、既往は咎めずという教おしえもあるから、わしはいずれにしても異存はないと申上げて置いた［永井荷風＊つゆのあとさき｜1931］

[由来] 「論語―八はち佾いつ」に見える孔子のことばから。弟子の一人が君主に対して失言したことを聞いて、「既往は咎めず（すでに終わったことは、とがめない）」と言って、これからは気をつけるように注意しています。

出典　故事成語を知る辞典

ことわざを知る辞典

既往は咎めず

過ぎ去った出来事についてとがめ立てしてもしかたがない。むしろ将来を慎むことが大切である。

[解説] 「論語―八佾」にあることば。

〔英語〕Let bygones be bygones.（過ぎたことは過ぎたことにせよ）

出典　ことわざを知る辞典