日の本潮(読み)ひのもとしお

世界大百科事典(旧版)内の日の本潮の言及

【黒潮】より

…また桔梗水(ききようみず),上紺水(ともに東北地方)は色の類似性により,真潮(ましお)(三重県など)や本潮(紀南)などの名は黒潮が漁民にとって占めてきた位置の重要性を物語っている。さらに日の本潮,上の沖潮(ともに宮崎県),北沖潮(三陸地方),落潮(おとしお)(伊豆七島)などの呼名もある。 黒潮の存在が昔から知られていたことは,例えば《平家物語》に,鬼界ヶ島(鹿児島県硫黄島)から卒塔婆を流して瀬戸内海の宮島に漂着したという話があることからも分かるのであるが,黒潮という名前が最初に文献に現れたのは1782年(天明2)に書かれた佐藤行信の《海島風土記・八丈島》であるとされており,この中に〈……これを島にて黒潮とも山潮とも唱え……〉というくだりが見られる。…

※「日の本潮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android