日中(読み)ニッチュウ

デジタル大辞泉 「日中」の意味・読み・例文・類語

にっ‐ちゅう【日中】

日がのぼっている間。ひるま。「日中留守にすることが多い」→補説
六時の一。まひる。正午。また、その時に行う勤行ごんぎょう
[類語]ひるまひなか昼間ちゅうかん日のうちデータイム

ひ‐なか【日中】

日のあるうち昼間。にっちゅう。「昼日中
半日
「門の外にわしを―程待たせて」〈浄・本田善光日本鑑
[類語]ひるま昼間ちゅうかん日中にっちゅう日のうちデータイム

にっ‐ちゅう【日中】

日本中国。「日中友好」「日中文化交流」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「日中」の意味・読み・例文・類語

にっ‐ちゅう【日中】

[1] 〘名〙
① 日のある間。日の出から日没までの間。ひるのあいだ。ひるま。白昼
※新撰万葉(893‐913)上「日中怨恨猶応忍、夜半潜然涙作泉」
※評判記・色道大鏡(1678)一五「日中(ニッチウ)より家を出て、京屋と謂し挙亭に入り」 〔易経‐豊卦〕
② 仏語。昼夜六時のうちの一つ。正午。また、その時行なわれる勤行
※霊異記(810‐824)下「日中の時、鐘を打つ音を聞きて」 〔書経‐無逸〕
昼食
経覚私要鈔‐宝徳二年(1450)二月二八日「午刻着橘寺。日中胤仙用意之
④ 一日中。終日
※中華若木詩抄(1520頃)中「山の頂より烟か日中に立つぞ」
[2] 日本と中国。
※赤い国の旅人(1955)〈火野葦平〉四月二一日「日中友好、日中貿易等はすべて」

ひ‐なか【日中】

〘名〙
① 昼のあいだ。ひるま。にっちゅう。
※滑稽本・七偏人(1857‐63)三「結句日中(ヒナカ)より往来賑はふ往還を」
② 半日。
※神宮文庫本発心集(1216頃か)四「日中か計有て思の外に生き出で給し」
③ 昼のあいだのひまな時間
※雑俳・化粧紙(1826)「是は甘露じゃ・世話しい中から出る日中」

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普及版 字通 「日中」の読み・字形・画数・意味

【日中】につちゆう

正午。

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