日天(読み)ニッテン

デジタル大辞泉 「日天」の意味・読み・例文・類語

にっ‐てん【日天】

日天子の治める世界。転じて、太陽
日天子にってんし

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精選版 日本国語大辞典 「日天」の意味・読み・例文・類語

にっ‐てん【日天】

〘名〙 仏語。日天子の領有する世界。また、太陽、太陽神密教では日天子をいい、五頭または七頭馬車に乗るとされる。
聖徳太子伝暦(917頃か)上「常拝日天。故放光明

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世界大百科事典(旧版)内の日天の言及

【十二天】より

天部に含まれるすべての天,竜王,諸神,薬叉(夜叉),冥官,星宿などのそれぞれを代表する天部十二尊の総称。12の天部は四方(東西南北)と四維(南東,南西,北西,北東)の8方と上方,下方の10方位に配置される十尊と日天(につてん),月天(がつてん)である。すなわち,帝釈天(たいしやくてん)(東),火天(かてん)(南東),閻魔天(えんまてん)(南),羅刹天(らせつてん)(南西),水天(すいてん)(西,バルナ),風天(ふうてん)(北西),毘沙門天(びしやもんてん)(北),伊舎那天(いしやなてん)(北東),梵天(ぼんてん)(上),地天(ちてん)(下),日天,月天となる。…

※「日天」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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