日妙尼(読み)にちみょうに

朝日日本歴史人物事典 「日妙尼」の解説

日妙尼

生年生没年不詳
鎌倉時代日蓮信者鎌倉に在住し,幼い子(乙御前)をかかえ,夫とは離別して久しかった。日蓮に帰依して,流罪中の佐渡の日蓮を訪ねている。文永9(1272)年,日蓮は日妙尼宛の書状で,日本第一の法華経行者の女性として称え,法名を「日妙聖人」と与えた。弘安3(1280)年4月に本尊を与えられている。<参考文献>『日蓮聖人遺文』,高木豊「日蓮と女性檀越」(宮崎英修先生古稀記念会編『日蓮教団の諸問題』)

(西口順子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「日妙尼」の解説

日妙尼 にちみょうに

?-? 鎌倉時代の尼僧
日蓮に帰依(きえ)し,佐渡流罪中の日蓮を鎌倉からたずねる。文永9年(1272)日蓮から「日妙聖人御書」をさずけられた。富木(とき)日常の妻であったとの説がある。

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