日本アンチ・ドーピング機構(読み)にほんあんちどーぴんぐきこう(英語表記)Japan Anti‐Doping Agency

知恵蔵 の解説

日本アンチ・ドーピング機構

日本国内のドーピング検査ドーピングに関する啓発活動を行う、中立的な国内調整機関。日本オリンピック委員会、日本体育協会、日本プロスポーツ協会を中心として、2001年に創立。世界アンチ・ドーピング機構(WADA)は、1999年のスポーツにおけるドーピングに関する世界会議(IOC主催)において採択された、ローザンヌ宣言に基づいて設立。WADAは国際的なドーピング検査基準やドーピング違反の制裁手続きの統一化、アンチ・ドーピング活動に関する教育・啓発活動等を目的としている。JADAはこうした流れを受け、競技者の人権及び健康に配慮しながら、ドーピング検査や教育・啓発活動、情報管理・提供、調査・研究等を行い、国内のアンチ・ドーピング活動の推進を目的としている。日本体育協会は03年の静岡国体から、ドーピング検査を実施。国際的には、04年12月のユネスコの体育・スポーツ大臣会議で「スポーツにおけるアンチ・ドーピング国際条約草案が承認され、05年10月に、ユネスコ総会でアンチ・ドーピングに関する条約が採択され、国内法の整備が求められている。初代会長は黒田善雄東京大学名誉教授。

(高橋義雄 名古屋大学総合保健体育科学センター講師 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

日本アンチ・ドーピング機構
にほんあんちどーぴんぐきこう

世界ドーピング防止機構

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