日本電信電話[株](読み)にっぽんでんしんでんわ

百科事典マイペディア 「日本電信電話[株]」の意味・わかりやすい解説

日本電信電話[株]【にっぽんでんしんでんわ】

略称NTT。日本電信電話公社電電公社)が日本電信電話会社法など,いわゆる電電3法(1984年成立)に基づき,1985年4月に民営化して発足した企業。公社制度の独占事業に対し,高度情報化社会の進展に伴う企業の進出要請,電気通信事業の閉鎖性の打開に対応。1999年7月本体は持株会社となり,業務は長距離通信会社NTTコミュニケーションズと東西2社の地域通信会社とに分割された。また持株会社の傘下に,NTTドコモNTTデータも入る。2000年12月,電気通信審議会(旧郵政省の諮問機関)は持株会社のグループ企業への出資比率を引き下げる再再編成を促す答申を行った。国内通信のガリバーとして地域電話を独占し,携帯電話,長距離電話でもほぼ50%のシェアを占める。本社東京。2011年資本金9379億円,2011年3月期売上高10兆3050億円。2011年3月期売上構成(%)は,地域通信事業34,長距離・国際通信事業12,移動通信事業41,データ通信事業10,その他3。株式会社は,NTTグループのR&D中核を担い,社員の約90%が研究開発スタッフ。
→関連項目NTTソフトウェア[株]国際電報三公社五現業新電電真藤恒通信事業電気通信省電報電話ポケットベル

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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