出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
日高郡を東から西に貫流、名称はこの郡名による。川名は「中右記」天仁二年(一一〇九)一〇月一九日条に「過道場寺前、渡日高川河水大出」とみえるのが早い。
紀和国境の最高峰
護摩壇山・
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
和歌山県中央部,日高郡の町。2005年5月川辺(かわべ)町,中津(なかつ)村,美山(みやま)村が合体して成立した。人口1万0509(2010)。
日高川町西端の旧町。日高郡所属。人口6904(2000)。日高川が紀伊山地西縁の白馬(しらま)山脈を抜け,御坊平野に出る所に位置する。町域は山がちで,河川沿いの河岸段丘に集落が点在する。町の南西寄りをJR紀勢本線が通り,阪和自動車道のインターチェンジがある。古くからナツミカンの特産地で,山地の斜面はミカン園でおおわれるが,近年,野菜栽培の導入が図られている。増産されるミカン対策としてジュースなどの工場が立地する。能や歌舞伎で有名な天台宗の名刹道成寺が町域西端にあり,道成寺の本堂,仁王門,木造十一面観音立像,道成寺縁起などは重要文化財。
日高川西部の旧村。日高郡所属。人口2538(2000)。紀伊山地西縁の白馬山脈中にあって,中央を日高川が流れる。日高川の本支流沿いにわずかの低地があり,集落が点在する。江戸時代,船津は日高川舟運の中継地であった。農林業が基幹産業で,かんきつ類,イチゴ,野菜の栽培,養豚が行われる。日高川は蛇行が著しく,頸状部には湾曲による水位差を利用した発電所がある。
日高川町東部の旧村。日高郡所属。人口2165(2000)。紀伊山地にあって,周囲には標高800~1000m級の山が連なり,日高川に,山間を縫って初湯(うぶゆ)川,愛(あたい)川などが流入する。村域のほとんどが森林に覆われ,林業を基幹産業とし,杉,ヒノキなどの建材を産出,シイタケ栽培も行われる。昭和30年代から過疎化が進んでいる。村域南西部の清冷(せいれい)山(878m)北麓に,日高川の水をせき止める県営の多目的ダム椿山(つばやま)ダム(1988完成)がある。上阿田木(かみあたぎ)神社の春の花祭,下阿田木神社の正月のお弓神事,寒川(そうがわ)神社の秋の寒川祭など,当地には古式を伝える祭事が残る。
執筆者:上田 雅子
奈良・和歌山県境の護摩壇(ごまだん)山(1372m)に源を発し,和歌山県の旧日高郡を東から西へ貫流,御坊市で紀伊水道に注ぐ川。全長115km,流域面積681km2。上流部の撓曲(とうきよく)運動のため下方浸食が激しく,激しい穿入(せんにゆう)蛇行がみられ,上流部には準平原の遺物が1000m余りの高さで残る。上流の谷頭斜面は杉やヒノキの宝庫で,木材はいかだに組んで流下させていた。〈日高川五滝〉と称される大滝をはじめ各所に急流があり,とくに上流にある田辺市の旧竜神村の檜皮(ひわだ)滝はいかだ流しにとって最大の難所であった。古く《日本霊異記》に775年(宝亀6)の日高川大洪水のことがみえるが,1953年7月にも未曾有の大水害があり,以後いかだも姿を消した。椿山(つばやま)ダムの建設によって,上流の竜神村から美山村(現,日高川町)にかけて168戸が水没し移転した。なお日高川は安珍・清姫の伝説の舞台としても知られる。
執筆者:重見 之雄
→道成寺物
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和歌山県中央部を西流する川。奈良県境の護摩壇(ごまだん)山(1372メートル)に源を発して西流、御坊(ごぼう)市で太平洋に注ぐ。延長115キロメートル、流域面積681平方キロメートル。上流に龍神(りゅうじん)温泉があり、中流は極端な穿入(せんにゅう)蛇行をなし、下流には県下第二の日高平野が開け、河口に日高港がある。流域山地の木材は御坊市に集まる。毎年のように水害が生じ、1988年(昭和63)洪水調節用の椿山(つばやま)ダム(日高郡美山(みやま)村、現日高川町)がつくられたが、ダム建設のため180戸余が水没した。なお、日高川は安珍(あんちん)・清姫の道成寺(どうじょうじ)物でも有名。
[小池洋一]
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