旧保守党(読み)きゅうほしゅとう

知恵蔵 「旧保守党」の解説

旧保守党

保守党は、自自公連立維持を掲げて自由党から分裂し2000年4月3日、衆参26人で結成された。党首は扇千景参院議員、幹事長に野田毅元自治相、国会対策委員長に二階俊博元運輸相がそれぞれ就任した。同年の総選挙では自民、公明両党との選挙協力も進められたが、保守勢力の中に埋没し、解散前の18議席から7議席に減らした。扇党首は建設相から国土交通相を務めた。01年7月の参院選では、改選3議席から扇1人の当選にとどまったため、党首を野田毅と交代した。02年末には野田毅代表らが自民党復党民主党を離党した熊谷弘、佐藤敬夫らが合流して衆参計14人で保守新党を結成した。代表には熊谷、幹事長には二階がそれぞれ就任した。03年春には保守新党の松浪健四郎衆院議員が秘書給与を暴力団関連企業に肩代わりしてもらっていたことが判明、松浪は辞職をせずに議員にとどまったため、野党は保守新党への批判を強めた。03年の総選挙で熊谷が落選したことなどから、保守新党は解党し、二階らは自民党に合流した。

(星浩 朝日新聞記者 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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