旧皮質(読み)きゅうひしつ

精選版 日本国語大辞典 「旧皮質」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐ひしつ キウ‥【旧皮質】

〘名〙 大脳皮質うち系統発生的に最も古い部分をいう。哺乳類では、古皮質とともに大脳辺縁系を形成し、食欲性欲などの本能行動や、情動行動に関係すると考えられている。
※脳の話(1962)〈時実利彦〉八「嗅覚は、半球底面にある旧皮質(梨状葉)で営まれている」

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デジタル大辞泉 「旧皮質」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐ひしつ〔キウ‐〕【旧皮質】

大脳皮質一部。系統発生的に最も古い部分。魚類では大脳を構成するが、両生類からは古皮質、爬虫はちゅう類以上はさらに新皮質が発達して覆う。人間では背面内側にわずかに存在し、食欲・性欲などの本能行動や情動に関係するといわれる。→新皮質古皮質

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