早鐘(読み)ハヤガネ

デジタル大辞泉 「早鐘」の意味・読み・例文・類語

はや‐がね【早鐘】

火事水害などの緊急な事態を知らせるために、激しく乱打する鐘。
激しい動悸のたとえ。「心臓早鐘を打つ」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「早鐘」の意味・読み・例文・類語

はや‐がね【早鐘】

〘名〙
① 火事・いくさ・水害など緊急の出来事を知らせるためにつづけざまに激しく乱打する鐘。また、その音。擦半鐘(すりばんしょう)
太平記(14C後)一七「院々に早鐘(ハヤカネ)撞いて、西坂已(すで)に攻破られぬと、本院の谷々に騒ぎ喚(よばは)りければ」
歌舞伎の下座(げざ)音楽の一つ。変事の起こった場面で、本釣鐘撞木(しゅもく)で早めに打ち鳴らすもの。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android