旱魃・干魃(読み)かんばつ

精選版 日本国語大辞典 「旱魃・干魃」の意味・読み・例文・類語

かん‐ばつ【旱魃・干魃】

〘名〙 (「魃」は旱(ひでり)の神) ひでり。特に農業に必要な梅雨時の雨不足による水がれ。かんばち。《季・夏》
※宝生院文書‐永延二年(988)一一月八日・尾張国郡司百姓等解「絶国土之農桑、旱魃之時」
曾我物語(南北朝頃)二「昔、漢の明帝の時、三年かんばつしければ」 〔詩経大雅雲漢

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