明倫会(読み)めいりんかい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「明倫会」の意味・わかりやすい解説

明倫会
めいりんかい

昭和の初期,在郷将校らを中心に組織した超国粋主義団体。満州事変 (1931) を契機軍部政治進出が顕著になったのに便乗,1933年5月陸軍予備役大将田中国重を総裁に陸海軍予備役将官,一部資本家らが結集国体明徴運動を推進した。その主張は「明治天皇遺業を体し,これに酬いる」ことを目的とし,忠君愛国滅私奉公,皇室中心の政治,大アジア主義の実現,民族の海外発展によって国民生活の安定をはかるなどというものであった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android