明珍信家(読み)みょうちん・のぶいえ

朝日日本歴史人物事典 「明珍信家」の解説

明珍信家

没年:永禄7?(1564)
生年:文明18?(1486)
室町末期の甲冑師。代々甲冑工を本職としてきた明珍家の17代。「明珍系図」によれば,上州(群馬県)に住し,初名を安家,のちに剃髪して覚意と号したという。また,武田晴信から一字を賜り,信家と改名し,甲州(山梨県)や相州(神奈川県)小田原にも移り住んだとされるが,いずれも確証はない。古来,鐔工として著名な信家と同一人物視されたこともあったが,現在では別人とみなされている。

(加島勝)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「明珍信家」の解説

明珍信家 みょうちん-のぶいえ

?-? 戦国時代の甲冑(かっちゅう)師。
明珍家17代。永正(えいしょう)-天文(てんぶん)(1504-55)のころに活躍。上野(こうずけ)(群馬県)白井にすみ,甲斐(かい)(山梨県)府中,相模(さがみ)(神奈川県)小田原などに移住したというが確証はない。同銘の複数作者がいたとみられる。高義,義通とともに「明珍後の三作」とよばれ,歴代でもっとも有名。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android