明石[市](読み)あかし

百科事典マイペディア 「明石[市]」の意味・わかりやすい解説

明石[市]【あかし】

兵庫県南部の市。1919年市制。中心市街は明石海峡に臨み,江戸時代には小笠原氏10万石の城下町,山陽道の宿場町として発達。戦前は航空機・鉄鋼工業などが発展したが,戦災で大被害を受けた。戦後,農機具・工業用機器の製造が盛んとなり,また播磨臨海工業地帯の一部として重工業が進出した。沿岸での冬場ノリ養殖も盛ん。大阪,神戸への通勤圏として宅地化も著しい明石城跡の明石公園,日本標準時子午線(東経135°)の標識,天文科学館がある。淡路島との間をフェリーボートが連絡,山陽本線・新幹線,山陽電鉄,明姫幹線道路が通じる。明石原人化石の出土地。1995年1月の兵庫県南部地震では死者8人,倒壊・焼失家屋5590戸の被害をうけた。49.42km2。29万959人(2010)。
→関連項目明石藩加納藩

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