春木南湖(読み)はるき なんこ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「春木南湖」の解説

春木南湖 はるき-なんこ

1759-1839 江戸時代中期-後期画家
宝暦9年生まれ。江戸の人。木村蒹葭堂(けんかどう)に,のち長崎で清(しん)(中国)人にまなぶ。山水・花鳥画を得意とし,文人画家として当時谷文晁(ぶんちょう)とならび称される。伊勢(いせ)(三重県)長島藩主増山正賢(ましやま-まさかた)につかえた。天保(てんぽう)10年4月25日死去。81歳。本姓結城。名は鯤。字(あざな)は子魚。通称は門弥。別号に烟霞釣叟など。著作に「西遊日簿」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典 「春木南湖」の解説

春木南湖

没年:天保10.4.25(1839.6.6)
生年:宝暦9(1759)
江戸後期の伊勢長島藩(三重県)藩士,画家。江戸の人。名は鯤。字は子魚。南湖と号した。天明8(1788)年,藩主増山雪斎の命により長崎へ遊学。そのときの日記『西遊日簿』によれば,長崎で来舶清人張秋谷や費晴湖と交流した。画家春木南溟は子。

(武田光一)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android