昧死(読み)まいし

精選版 日本国語大辞典 「昧死」の意味・読み・例文・類語

まい‐し【昧死】

〘名〙 天子に上奏する時に、とがめの死を覚悟すること。中国古来、愚見ですので死も覚悟して申し上げますというへりくだった気持を表わし、上奏文に用いられた語。
史記抄(1477)一五「昧死はいつもの定た辞ぞ。闇昧にして死罪に逢べしと云心でぞあるらうぞ」 〔戦国策‐趙策・孝成王〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「昧死」の意味・読み・例文・類語

まい‐し【昧死】

[名](スル)死をかえりみず、あえて申しあげること。中国で古来、上奏文に用いられる語。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「昧死」の読み・字形・画数・意味

【昧死】まいし

死をおかす。死をはばからず。〔韓非子、初見秦〕臣昧死して、願はくは大王見し、天下の從(合従策)を破る~以(ゆゑん)のを言はん。

字通「昧」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android