是非に(読み)ゼヒニ

デジタル大辞泉 「是非に」の意味・読み・例文・類語

ぜひ‐に【是非に】

[副]
どんなことがあっても。ぜひとも。「是非に出席を願う」
むりに。しいて。
「―婿を取るならば、おかちが命はあるまいぞ」〈浄・油地獄
[類語]強いて敢えてむりやり努めてできるだけ極力なるたけなるべく可及的必ずきっと絶対是非是非とも何としてもどうしても何が何でも是が非でも押してたってどうぞどうかくれぐれも願わくはなにとぞなんとかまげてひとつ必ずや必然必定必至不可避誓っててっきり違いないはず決まってすなわち否が応でも否でも応でもいやでもいやともなにぶん平にしんからこころから衷心返す返す

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「是非に」の意味・読み・例文・類語

ぜひ‐に【是非に】

〘副〙
① 是が非でも。どんなことがあっても。きっと。ぜひとも。
史記抄(1477)一五「是非にやるまいとて不出ぞ」
仮名草子竹斎(1621‐23)上「ぜひに推参申さんとて、大幕掴んで打ち上げて、おめず臆せず憚らず御白洲にぞ畏まる」
② むりやりに。むりに。しいて。
※史記抄(1477)一一「是非にせいてはかなうまいと思い立たる事ををさへてやめと云へば」
※浄瑠璃・三社託宣由来(1678)三「先々こなたへこなたへとぜひに間近く請じつつ

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