時価基準(読み)じかきじゅん(英語表記)market value basis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「時価基準」の意味・わかりやすい解説

時価基準
じかきじゅん
market value basis

期末貸借対照表に計上される資産金額決定するに際して,決算日現在の時価を用いる考え方。原価基準ないし取得原価主義と対立する。時価には,(1) 資産を転売する場合の売却時価から売却に要する諸費用を差し引いて計算される純実現可能価値と,(2) 同一資産を再び購入するために必要な支出額としての取替原価の2種類があり,一般には取替原価が適する。資産の価値をよりよく表すには,時価によることが望ましいと思われがちだが,市場価格が存在しない資産の時価の決定は恣意的になりやすく,また時価が取得原価を上回る場合には,貨幣的資産の裏付けのない評価益が計上されることになる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

会計用語キーワード辞典 「時価基準」の解説

時価基準

資産を時価で評価する基準を時価基準といいます。時価とは市場価額にもとづく価額であり主に株式などの金融商品の評価に用いられます。金融資産以外の場合には、売却時価か再調達時価のどちらかになります。

出典 (株)シクミカ:運営「会計用語キーワード辞典」会計用語キーワード辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android