(読み)ばん

精選版 日本国語大辞典 「晩」の意味・読み・例文・類語

ばん【晩】

〘名〙
夕方夕暮れ。また、夜の意。⇔
古事談(1212‐15頃)二「臨晩被御前時」 〔古詩‐為焦仲卿妻作〕
② 「ばんめし(晩飯)」の略。
※俳諧・紅梅千句(1655)二「摘る菜をあらふ沢辺にをしひたし〈季吟〉 晩の用意をするや増水貞徳〉」

ばん・じる【晩】

〘自ザ上一〙 (サ変動詞「ばんずる(晩)」の上一段化) =ばんずる(晩)
浄瑠璃鶊山姫捨松(1740)二「兎や角せし内日も晩じる」

ばん‐・ずる【晩】

〘自サ変〙 ばん・ず 〘自サ変〙 晩になる。日が暮れる。ばんじる。多く「日が晩ずる」の形で用いられる。〔羅葡日辞書(1595)〕

ばん‐・ず【晩】

〘自サ変〙 ⇒ばんずる(晩)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「晩」の意味・読み・例文・類語

ばん【晩】

夕暮れ。夕方。「朝からまで」
夜。「あすの会議で遅くなる」
晩飯。「おかずを買って帰る」
[補説]作品名別項。→
[類語]よる夜間夜分小夜さよさりよい暮夜ぼや夜中やちゅう夜陰やいん夜半よわ夜中よなか夜半やはんナイト

ばん【晩】[漢字項目]

[音]バン(漢)
学習漢字]6年
夕暮れ。夜。「晩餐ばんさん晩鐘今晩昨晩毎晩明晩みょうばん
時刻時節がおそい。「晩夏晩学晩婚晩成晩年早晩
[名のり]かげ・くれ
難読晩生おくて晩稲おくて

ばん【晩】[書名]

原題、〈イタリアNotte》イタリアの詩人パリーニの詩。4部作「一日」の最終作。未完。著者没後の1801年、第3作「」とともに刊行

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