デジタル大辞泉
「晴」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
せい【晴】
〘名〙
① はれること。はれ。また、はれやかなこと。
※滑稽本・戯場粋言幕の外(1806)下「蛾眉秀を帯て、鳳眼晴を含む」 〔述異記‐上〕
② おおやけ。おもてむき。ひとまえ。はれ。
はれい【晴】
〘名〙 (形動) (「はれ(晴)」の変化した語) =
はれ(晴)④
※虎寛本狂言・
素襖落(室町末‐近世初)「
伊勢は
諸国のつき合で、はれいなに依って」
はる・す【晴】
〘他サ四〙 晴れるようにする。曇りをとる。はらす。はるかす。
※
延喜式(927)
祝詞「まそひの大御鏡の面をおし波留志
(ハルシ)て見そなはす事のごとく」
はれ‐・す【晴】
〘自サ変〙 晴れる。
※
源氏(1001‐14頃)
浮舟「かきくらしはれせぬみねのあまくもにうきてよをふる身をもなさはや」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
晴
はれ
普段とは異なる特別に改まった生活のこと。それ以外の日常的な生活を褻 (け) という。晴とは正月や盆,各種の節供,祭礼など,本来神祭りを行うべきときであるが,人生儀礼,すなわち出産や婚姻などに際してとられる非日常的な行為も,晴の行事に含まれる。晴のときには,酒を飲んだり,赤飯,餅など特別な食膳が用意される (→食事 ) 。また,衣服も晴れ着に改め,普段の仕事から解放されて軽い興奮状態で過すことが普通であった。しかし次第に生活における晴と褻の区別は希薄になりつつある。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報