精選版 日本国語大辞典 「暴」の意味・読み・例文・類語
あば・れる【暴】
〘自ラ下一〙 あば・る 〘自ラ下二〙
① 乱暴な行為をする。
※玉塵抄(1563)二一「豪放なあはれたうでこきをたつる者をみじきくだいたぞ」
※日葡辞書(1603‐04)「コノ ワランベガ abarete(アバレテ) タマラヌ」
(ハ) 激しく身体を動かす。あちこちとはげしく動きまわる。
② 勇ましく大胆に行動する。大活躍する。
※歌舞妓年代記(1811‐15)三「両人の紋付たる扇を遣り、来年中は随分あばれ候へ」
あばれ【暴】
〘名〙
① あばれること。荒れた行ないをすること。乱暴。
※俳諧・破箒(1677)春「折やつをあばれとおもへ山ざくら〈宗俊〉」
② =あばれぐい(暴食)
※浮世草子・好色三代男(1686)二「いでや手蕎麦(てそば)のあばれ、大のみ、早ぐひ、勝手しらず」
ぼう【暴】
〘名〙 (形動)
① あらあらしいこと。荒く、激しいこと。また、そのさま。
② 道理にそむいていること。不法であること。乱暴であること。また、そのさま。
※文明本節用集(室町中)「主暴不レ諫非二忠臣一(シュボウナルヲイサメザルハチウシンニアラズ)〔新序〕」
※史記抄(1477)一一「紂が暴なと云て伐が吾はさて暴ではない歟不知非也」 〔論語‐堯曰〕
あば・る【暴】
〘自ラ下二〙 ⇒あばれる(暴)
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