書帙(読み)しょちつ

精選版 日本国語大辞典 「書帙」の意味・読み・例文・類語

しょ‐ちつ【書帙】

〘名〙
書物を包むおおい和本一冊ないしは数冊入れておくもので、厚手の紙に布を張ったものが多く、開くと一枚になる。とめるところには、爪(つめ)がついている。帙。文巻(ふまき)
※随得集(1388頃)病中唱和「眼中誰故人、案上有書帙」 〔拾遺記‐四〕
② (①に包まれた物の意) 書物。本。書冊書籍
本朝無題詩(1162‐64頃)六・夏日遊河陽別業〈藤原敦基〉「久携書帙栄路、只侍鳳衙聖恩」 〔張謂‐同王徴君湘中有懐詩〕

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デジタル大辞泉 「書帙」の意味・読み・例文・類語

しょ‐ちつ【書×帙】

和本を包み保護する布張りの覆い。帙。
書物。本。

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普及版 字通 「書帙」の読み・字形・画数・意味

【書帙】しよちつ

書物の帙。〔拾遺記、秦始皇〕(張儀秦)二人(つね)にを路に假(か)り、樹皮を剝して、みて以て書帙と爲し、以て天下良書(い)る。

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