書斎戯曲(読み)しょさいぎきょく(英語表記)closet drama

翻訳|closet drama

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「書斎戯曲」の意味・わかりやすい解説

書斎戯曲
しょさいぎきょく
closet drama

上演を目的としないで,読むために書かれた戯曲ドイツ語のレーゼドラマ Lesedramaに同じ。ローマセネカ悲劇をはじめとして,イギリスではシェリーの『プロメテウスの解縛』 (1820) ,バイロンの『マンフレッド』 (17) ,ドイツでは L.ティークの『聖ゲノフェーファの生と死』 (1799) ,F.シュレーゲルの『アラルコス』 (1802) などロマン主義の作品が多い。日本では北村透谷の『蓬莱曲』 (91) が有名。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android