曼荼羅・曼陀羅(読み)まんだら

精選版 日本国語大辞典 「曼荼羅・曼陀羅」の意味・読み・例文・類語

まんだら【曼荼羅・曼陀羅】

〘名〙 (maṇḍala の音訳。本質を有するものの意。壇・道場・輪円具足・聚集などと訳す) 仏語
① 悟りのための修行の道場。また、壇をいう。〔華厳経探玄記(695‐712か)〕 〔師子荘厳王菩薩請問経〕
密教で、宇宙真理を表わすために、仏・菩薩を一定の枠(わく)の中に配置して図示したもの。金剛界曼荼羅胎蔵界曼荼羅や四種曼荼羅などがあるが、転じて浄土の姿その他を図画したものにもいう。手書きの図、ぬいとりをしたもの、文字によるものなど種々の様式がある。
※観智院本三宝絵(984)下「授与密花といふ四人花をさつけて曼陁羅にうつせる仏の位をうたしめたてまつる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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