最少律(読み)サイショウリツ(英語表記)law of minimun

デジタル大辞泉 「最少律」の意味・読み・例文・類語

さいしょう‐りつ〔サイセウ‐〕【最少律/最小律】

植物生長の度合いは、その植物が必要とする要因うち、供給量の割合最少のものによって支配されるという法則ドイツリービヒが無機養分について提唱し、その後改められた。最少量の法則。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「最少律」の意味・わかりやすい解説

最少律
さいしょうりつ
law of minimun

最少量の法則ともいう。 J.リービヒが 1843年に提唱した,植物の収量 (生産量) は最も少量に存在する肥料 (無機成分) によって支配されるという法則。 E.ウォルニーはその後,生産量は生育に必要な諸因子のなかで,供給割合が最少のものによって支配されるというように表現を改めた。たとえば窒素カリリン酸の肥料中,リン酸が少なければ窒素やカリを余分に与えても,生産量はリン酸の量によって規制される。実際にはほかの複雑な要因により変更を受けるが,肥料の配合などの際基本的な考え方として重要な意味をもつ。

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法則の辞典 「最少律」の解説

最少律【law of the minimum】

最少量の法則」のページをご覧ください。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「最少律」の意味・わかりやすい解説

最少律
さいしょうりつ

最少量の法則

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世界大百科事典(旧版)内の最少律の言及

【最少養分律】より

…最少律ともいう。植物の無機栄養説を提唱したJ.F.vonリービヒは〈植物の生育はその植物に供給される諸養分のうち,その量が最少のものに制限される〉という説を唱えた。…

※「最少律」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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